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【肝障害】肝硬変【外来1】

1 :名無しのラーメンクランケ。 : 2017/12/11(月) 10:11:13
肝硬変とは、肝炎が持続することによって肝細胞の破壊が進み、肝臓が硬く変わってしまう「線維化」という状態まで進行した段階を指します。
肝臓全体が破壊と再生を繰り返すうちに線維化し、線維化した組織に囲まれた肝細胞のかたまりができて、本来多角形である肝小葉構造が破壊され、肝機能も障害されていきます。
肝硬変の原因としては、C型慢性肝炎が最も多く、次いでB型慢性肝炎、さらにアルコール性肝障害、非アルコール性脂肪肝炎などが続きます。
最終的な肝硬変の診断は、腹腔鏡下肝生検によって肝臓組織の一部を採取し、顕微鏡で独特の「再生結節」という形がみられるかどうかによってなされます。
ただし、血液検査の結果や、超音波検査・CT検査で肝臓の表面に凹凸が確認できた場合など、肝硬変が強く疑われる他の所見がある場合には、肝生検を行わないこともあります。
肝硬変に伴い、黄疸、むくみのほか、肝機能の低下によって本来は分解されていた有害物質が分解されずさまざまな精神神経症状が生じる肝性脳症や、門脈圧亢進症に伴う食道胃静脈瘤、消化管出血などが生じます。
また、筋肉量が減少するため、こむら返りが起こりやすくなります。
肝硬変に至ったC型慢性肝炎からは約7割、肝硬変に至ったB型慢性肝炎からは約3割が10年以内にがんを発症するとされています。


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